【 ゲームつくってる話 ~The Lost Locus 】

この記事は、シュリンピア帝国 Advent Calendar 2024 の3日目の記事です。

こんにちは、ゆーかりです。
顔なじみの無い方に自己紹介しますと、普段は森づくりの仕事をしています!

マップエディタ

とはいっても、ゲームの森づくりですが。

私はシュリンピアに来る以前から、L.O.T.U.S. The Lost Locusというゲームを作り続けています。なんと、もう2年目に入ろうとしているみたいです。

2年も経つと、やはりいろいろと話したいことがあります。

この記事では、かなりコアな部分も含めて、このゲームの話や、開発中の与太話などをお話します…。

L.O.T.U.S. The Lost Locus とは

いつもTLでご覧いただいている方は既にご存知だとは思います。
(いつもありがとうございます)

L.O.T.U.S. The Lost Locus は、人間がその姿を消してしまった未来の地球を舞台にしたRPGゲームです。武器のクラフト、グリッドベースの戦略的なバトル、個性的な仲間たちが織りなす重厚なストーリーをお楽しみいただけるよう、精力的に開発中です!

あらすじ

人間がその姿を消してしまった未来の地球で、あなたは目を覚ます。

この星は、不思議な生き物 「エンティティ」 による次世代の生態系に包まれていた。

自らを 「ロータス」 と名乗るエンティティの少女と共に、人間の失われた軌跡を探す……。

登場予定のキャラクター

本ゲームには、様々なエンティティたちが登場します。その中でも、主要なキャラクターを紹介します。

ロータス

物語の冒頭で、記憶を失ったまま目を覚ました主人公の前に、木のツルに絡まれて動けない状態で現れます。主人公と冒険を共にする存在の一人です。

明るい性格をしていますが、アーティファクトを探す使命以外の記憶を失っており、冒険を経て記憶を思い出していきます。その記憶は必ずしも良いものではないかもしれませんが、使命は絶対的。いずれ彼女の過去が明かされるのでしょうか……。

キュリオス

(キャラデザ中)

物語の途中で出会うエンティティの考古学者。人間がいた頃の地球の遺跡を研究しており、アーティファクト反応の多い主人公たちに合流することになります。

頭脳明晰で、好奇心旺盛な性格をしている反面、喜怒哀楽が激しく、物事に一喜一憂することが多いです。田舎の親戚に囲まれて育ったこともあり、ヒト思いの一面も持っています。

ザコキャラたち

それぞれ ヤリネズミシュルーマイトアマクラゲ という名前です。キャラごとに異なる戦術を使って、主人公たちに立ちはだかります。

エンティティについて

この世界には、わたしたちのような生物はおらず、エンティティという新たな生き物が、独自の生態系で地球を支配しています。

エンティティにも知能の高さの差異があります。会話の可能なエンティティは集落をなし、文明の中で生活をしています。一方で、知能の低いエンティティは野生で生活しています。獰猛なエンティティも存在し、それらが主人公たちの前に敵として立ちはだかります。

実際に、野生エンティティの溢れる危険な場所から身を守るために、高等な知能を持つエンティティが集落を作っているといえるでしょう。

ゲームシステム

このゲームのシステムについて説明します。

フィールド探索

2Dの見下ろし視点で描かれるフィールドを探索します。フィールドにはアイテムが落ちている他、一定の歩数歩くとエンカウントが発生します。

本作では、歩数式シンボルエンカウント(と名付けた)を採用しています。歩数が貯まるとシンボルが出現し、シンボルに触れることでバトルが開始します。シンボルから逃げ切ることでバトルを回避することも可能ですが、敵によっては逃げ切れないこともあるかも?

私はランダムエンカウントに苛立ちを覚える気質があるので、ある程度予期可能な本システムを採用しました。

クラフトシステム

まだ開発中のため、確定した仕様はありませんが、回復用アイテム、武器、装飾品から、物語の進行に必要な大切なアイテムまで、クラフトが関わってきます。

アイテムメニューにクラフト機能が統合されています。以下はスクリーンショットではなく、設計用イメージですが、こんな感じになる見込みです。

インベントリ

足りないアイテムをすぐに補充できます。

戦闘システム

元々はドラクエのようなシンプルなターン制バトルを考えていましたが、より独創的かつ飽きない戦闘を求めたところ、グリッドに配置した戦員を戦わせる、シミュレーション型ターンバトルになりました。

多少荒削りですが、開発中の動画をご覧ください!

開発中の戦闘シーン。

6x2のグリッドにキャラクターが配置され、移動と行動を選択するという、戦略性が求められるシステムです。ある程度脳死でもそれなりに戦えるが、工夫すると爽快感のある戦闘が楽しめるような、そんなゲームを目指しています。

今後、味方を追加する予定です。味方にはAIはありません。実装・テストの負荷が高いことと、味方の動きを決められるほうが個人的に好きなので。

技術的おはなし

本作は、RPGツクールのようなツールではなく、自前でRPGゲームのエンジンを書いています。自作すると大変なことも多いですが、特殊なギミックに対応しやすいのがメリットです。結局、ツールにも固有の知識やスキルが必要ですからね……。何より作ってて楽しいです。

冒頭の森づくりに使っているマップエディタも手作りしています。タイルの設置、背景・BGM設定、オブジェクトの配置と設定など、エディタがないとしんどいので…。私自身の癖に合わせているので、一般公開とかはしませんが、自分がほしい機能をどんどん追加しています。

グラフィック

ドット絵は、私が全て描いています。あまり上手ではないので、見栄え良いものに仕上げるのに時間をかけています。特に複雑なアニメーションは課題ですね……。でも、映える画面を作りたいので頑張っています。

Asepriteというツールを使っています。ドット絵の制作に必要な機能が全て揃っていて、日本語化・テーマ変更も柔軟にできます。特にアニメーション機能が優れているので、皆さんにもおすすめしています。

Aseprite

Asepriteで描いた顔グラ。かわいいね

音楽

本作は、私の音楽を聞いてもらう為に作り始めたようなものなので、BGMにはかなり拘っています。せっかくなのでいくつか掲載します!

まずはこのゲームの戦闘曲「Vibrance」です。

敵キャラに遭遇するたびに必ず聞くのが戦闘曲。ならば何度聞いても良い曲をと思って作りました。自惚れかなぁ。

次に、マテリアシティという場所のBGMです。作中世界で一番大きな摩天楼。そんな都市の喧騒をイメージして作りました。

マテリアシティの曲は、L.O.T.U.S. Projectが発足してすぐに作った曲です。もう7回もリメイクしていますが、やはり思い入れがあります。早くマテリアシティ編を制作したいなぁ。

その他の音楽ですが、定期的にSoundCloudにアップロードしています。シュリンピアでも良きタイミングで貼ってますので、よかったら聞いてやってください。まぁゲームの中で聞いてもらえるのが一番良いので、早く完成させられるようがんばります……。

当初の予定では…

もともと、このゲームは、サバイバルアドベンチャーの側面を持ったRPGゲームとして開発を進めていました。

当初のプロットでは、人間のいなくなった地球に降り立った主人公が、各地を転々としつつ、施設や道具をクラフトし、サバイバルをするというゲームになる予定でした。

物語が進むにつれて、人間の軌跡を解き明かし、最終的にはロケットを作って飛び立つ……。そんなエンドを考えていました。

しかし、場所を転々とするシナリオと、施設を建設していくゲーム性はあまり噛み合わず、設計が難航していました。

途中から 「スカイキャラバン」 という、居住可能な空を飛ぶ車に乗って、各地を巡るというアイデアを考えたのですが、最終的には地上を旅するRPGゲームに方向転換しました。

でも、 「軌跡を解き明かす」「クラフトする」 といった要素はしっかり引き継いでいます!

最後に

長くなってしまいましたが、L.O.T.U.S. The Lost Locus について、設定や開発話など、いろいろぶっちゃけました。

このゲームの完成には、5年ほどかかると考えています。が、なるべく早いうちに、はじめのチャプターをプレイできる、無料デモ版を配信する予定で進めています。

本作は、前編・後編の2本立てで、それぞれ有償販売を予定しています。Windows、macOS、Linuxに対応したPCゲームとして、Steamなどで販売を目指しています。操作性とターゲット層を理由に、スマホでは展開しないつもりなので、ご了承ください。

Switchなどの家庭用ゲーム機は夢のまた夢ですが、野望はもってます。まずはPC版リリースを目標に!

今後とも、開発中のつぶやきはシュリンピアに投下していくと共に、まとまった記事はこのブログサイトに書くかもしれません。引き続き、応援いただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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